電気代が気になる冬…どの暖房にする?問題
冬になると暖房代が本当に気になりますよね。子どもがいる家庭だと乾燥や安全性も気になるし、「つけっぱなしにしたら電気代どうなるの?」という心配も大きくなります。
そんなときによく見かけるのが デロンギのマルチダイナミックヒーター。特に MDH15 BK と MDHU15 BK はよく比較されますが、見た目も似ていて違いが分かりづらいのが悩みどころ。
この記事では、電気代を気にしながらも快適さを求める子育て家庭の視点 で、この2つの違いをはっきり解説します。
結論(ざっくり比較)
🔥 結論まとめ
- 電気代を抑えたい → MDHU15(上位モデル)
- 価格を抑えつつ十分暖かい → MDH15(標準モデル)
📌 かんたん比較表
| 項目 | MDH15 BK | MDHU15 BK |
|---|---|---|
| モデル | 標準モデル | 上位モデル |
| 省エネ性能 | ◎ | ★最も優秀 |
| 暖まり方 | やわらかく自然 | 早くムラが少ない |
| 静音性 | ほぼ無音 | ほぼ無音 |
| 価格 | 安い | 高め |
| 向いている人 | コスパ重視 | 電気代重視 |
各商品の詳細レビュー
🌼 MDH15 BK(標準モデル)
■ 暖まり方
やわらかい自然な暖かさが特徴。エアコンのような風が出ず、乾燥しやすい子どもにも安心。ただし暖まり始めは少しゆっくり。
■ 暖まり方の体感レビュー風イメージ
実際のイメージとしては、つけて5〜10分くらいは「ん?少し暖かくなってきたかな?」という程度ですが、30分〜1時間くらい経つと、部屋全体がふんわりと包まれるような暖かさになります。
・ソファに座っていると、足元からじんわり温度が上がっていく感じ
・子どもが床でおもちゃ遊びをしていても、床付近の冷えが和らぐ
・エアコンのような“急な温度変化”が少ないので、長くいても疲れにくい
という“ぬくもり重視”の暖房です。
「部屋の空気がカラッとしない」「気づいたら気持ちよくうたた寝していた」というタイプの暖まり方なので、寝室との相性がとても良いモデルです。
■ 電気代の印象
省エネ性能は良いものの、上位モデルほどの細かい制御はありません。広い部屋で“これ1台だけ”に頼ると、設定温度を高くしがちになり、そのぶん電気代が上がりやすい印象があります。
逆に言うと、
- 適正な広さの部屋(10〜13畳程度)
- 設定温度をやや控えめ(20〜22℃)
で使えば、無駄な電力を抑えつつ、快適な暖かさをキープしやすいタイプです。
■ 電気代ざっくり計算イメージ(あくまで例)
※ここでは分かりやすくするために「1kWhあたり30円」と仮定したざっくり例です。
たとえば、
- 平均消費電力:700W(0.7kW)で運転しているとして
- 1日8時間つけっぱなし
とすると、
- 1日の消費電力量:0.7kW × 8時間 = 5.6kWh
- 1日の電気代:5.6kWh × 30円 = 約168円
1か月(30日)使うと…
- 168円 × 30日 = 約5,040円
もちろん、実際は「室温」「外気温」「設定温度」によって上下しますが、
「エアコンと同じくらい、もしくは少し高いくらいのランニングコスト」
をイメージしておくと、ギャップが少なく済みます。
■ メリット
- 価格が安い
- 乾燥しにくい
- 音が静か
- 子どもが触っても安全
■ デメリット
- 暖まりがゆっくり
- 温度制御が標準
■ おすすめ家庭
- 価格重視
- 寝室や子ども部屋で使いたい
- つけっぱなし運用向け
🌼 MDHU15 BK(上位モデル)
■ 暖まり方
暖まりが早く、広めの部屋でもムラなく暖める能力が高いモデルです。特にリビングなど、人の出入りや動きが多い空間で違いが分かりやすくなります。
■ 暖まり方のイメージ
朝、外がぐっと冷え込んでいる日にリビングで使ってみると……
・電源を入れてしばらくすると、部屋の真ん中あたりからふわっと空気がやわらかくなる
・ソファに座ってテレビを見ていると、10〜20分ほどで「寒さを意識しなくなる」感覚
・キッチン側やダイニング側に移動しても、極端な“寒いゾーン”ができにくい
といったように、「部屋全体を包むような暖かさ」が得やすい印象です。
子どもがリビングで走り回っていても、動くたびに“冷たい空気の層”に触れる感じが少ないので、体感としてもかなり快適度が高いモデルと言えます。
■ 電気代予測
デロンギの中でも省エネ性能が高いモデルで、温度制御が賢く、長時間運転でも電気代が安定しやすいのが特徴です。
「暖めすぎない」「必要なときだけしっかり動く」というイメージで、
- 室温が設定温度に近づいてきたらパワーを自動で調整
- 外気温や室温の変化に合わせて、出力を細かくコントロール
してくれるため、無駄な電力消費を抑えやすくなっています。
■ 電気代ざっくり計算イメージ(MDH15との比較例)
同じく「1kWhあたり30円」と仮定して、平均消費電力を少し抑えられた場合のイメージです。
たとえば、
- 平均消費電力:600W(0.6kW)で運転しているとして
- 1日8時間つけっぱなし
とすると、
- 1日の消費電力量:0.6kW × 8時間 = 4.8kWh
- 1日の電気代:4.8kWh × 30円 = 約144円
1か月(30日)使うと…
- 144円 × 30日 = 約4,320円
先ほどのMDH15の試算(約5,040円)と比べると、
「1か月あたり約700円の差」。
1シーズン(4か月)で考えると、
- 700円 × 4か月 = 約2,800円節約
というイメージになります。
もちろん、これはあくまで“ざっくりとした例”ですが、
「長く・毎日使う家庭ほど、MDHU15の省エネ性能の恩恵を受けやすい」
という方向性はつかみやすいと思います。
■ メリット
- 電気代を抑えやすい
- 暖まりが早い
- 温度ムラが少ない
- 安全性は標準モデル同様高い
■ デメリット
- 価格が高め
■ おすすめ家庭
- 電気代を最優先
- リビングで使いたい
- 快適さを重視したい
比較項目ごとの評価
🔥 暖まり方
| 項目 | MDH15 BK | MDHU15 BK |
|---|---|---|
| スピード | やや遅い | 早い |
| 暖まり方の質 | じんわり | ムラが少ない |
| リビング向き | △ | ◎ |
💡 電気代
| 項目 | MDH15 BK | MDHU15 BK |
|---|---|---|
| 省エネ性能 | 良い | 非常に高い |
| 長時間使用 | 電気代増えがち | 節電しやすい |
電気代のざっくりシミュレーション
ここでは、“感覚をつかむため”の簡単なシミュレーションをしてみます。実際の金額はお住まいの地域の電気料金単価や使い方によって変わるので、あくまで目安として見てください。
前提(仮定)
- 電気料金:1kWhあたり30円とする
- 1日あたりの使用時間:8時間
- 冬の使用期間:4か月(約120日)
この条件で、
- MDH15:平均0.7kWで動いていると仮定
- MDHU15:平均0.6kWで動いていると仮定
として計算してみます。
MDH15の場合
- 1日の消費電力:0.7kW × 8時間 = 5.6kWh
- 1日の電気代:5.6kWh × 30円 = 約168円
- 120日使用:168円 × 120日 = 約20,160円
MDHU15の場合
- 1日の消費電力:0.6kW × 8時間 = 4.8kWh
- 1日の電気代:4.8kWh × 30円 = 約144円
- 120日使用:144円 × 120日 = 約17,280円
差額のイメージ
- シーズンあたりの差:約20,160円 − 約17,280円 = 約2,880円
つまり、1シーズンあたり“数千円レベル”の差がつく可能性があり、
「何年も使い続ける前提」で考えると、上位モデルのほうがトータルでお得になるケースも十分あり得ます。
※実際には、設定温度・外気温・断熱性などで大きく変わるため、この数字はあくまで“イメージ用”として参考にしてください。 |
👶 安全性
どちらも表面温度が低く安全性は高いモデルで、子育て家庭でも安心レベルです。
子どもの安全性の詳しいポイント
1. 表面温度が低めに抑えられている
一般的なヒーターのように“触った瞬間に熱っ!”となりにくい設計になっています。もちろん、まったく熱を感じないわけではありませんが、
- 子どもが興味本位で手を当てても、すぐに大きな火傷になりにくい
- 「あ、あったかいんだな」と気づく程度の温度感
というバランスです。
2. 火を使わない・温風が出ない
- 石油ストーブのように直接火を使わない
- ファンヒーターのように高温の温風が直接当たらない
ため、 - 洋服が焦げる
- 紙やおもちゃが熱風で変形する
といったリスクが非常に低くなっています。
3. ホコリが舞いにくく、空気がクリーン
温風を出さずに自然対流で暖めるタイプなので、
- ホコリが舞い上がりにくい
- 喉のイガイガ感や目の乾燥が出にくい
というメリットがあります。ハウスダストや乾燥に敏感な子どもにも嬉しいポイントです。
4. 転倒しにくい・万が一のときの安全機能
本体はある程度の重量があり簡単には倒れにくい構造ですが、万が一倒れてしまった場合に備えて、
- 内部温度が上がりすぎたときに電源が切れる安全装置
といった“もしも”の機能も備わっています(モデルや仕様により細部は異なります)。
5. 子どもの行動パターンを踏まえた置き方が大事
安全性の高い暖房とはいえ、
- 走り回る導線のど真ん中
- おもちゃ置き場のすぐそば
などに置くと、ぶつかったりコードを引っ張ったりするリスクが高まります。
子育て家庭では、
- 壁際だけど、家具に密着しすぎない位置
- 子どもの“いつもの動線”から少し外した場所
- コードは壁沿いにまとめ、足を引っかけないようにする
といった工夫をすることで、安全性をさらに高めることができます。
💰 価格
| 項目 | MDH15 BK | MDHU15 BK |
|---|---|---|
| 価格 | 安い | 高い |
| コスパ | 良い | 電気代も含めると良い |
シーン・目的別のおすすめは
🛏 寝室・子ども部屋
👉 MDH15 BK
- 部屋が狭めでも暖まりやすい
- 静かで睡眠を邪魔しない
- 夜間の微妙な温度変化が少なく、子どもの寝つきが安定しやすい
- 朝起きたときの「底冷え感」が出にくく、つけっぱなしでも安心
- 家具配置の自由度が高く、寝室のレイアウト変更にも対応しやすい
🛋 リビング・広めの部屋
👉 MDHU15 BK
- 暖まりが早い
- 温度ムラが少ない
- 家族が集まる場所でも安定した暖かさを維持できる
- 気温差が激しい冬の朝でも立ち上がりがスムーズ
- 子どもが走り回る広い空間でも、寒いスポットができにくい
💡 とにかく電気代を抑えたい
👉 MDHU15 BK
- 長時間運転に強く、毎月の光熱費のブレが減る
- 細かい温度管理により、冬全体で見ると節電効果が大きい
- 共働き家庭など、”帰宅したら暖かい” を実現しながら節電も両立しやすい
👛 初期費用を抑えたい
👉 MDH15 BK
- 価格差が大きいため、まず試したい人に向いている
- 寝室・子ども部屋メインの場合は必要十分な性能
- 家族の人数が増える前の段階など、”今はコストを抑えたい” 場面に最適
👶 子どもの安全を最優先
👉 どちらもGood
- 表面温度が低く、触っても火傷しにくい安心設計
- 温風が出ないため、ホコリが舞いにくくアレルギー対策にも良い
- 夜の授乳・おむつ替え時でも空気が乾燥しにくく、環境を整えやすい
- 小さな子どもが近づいても音がしないので驚かせにくい**
購入時の注意点・選び方のコツ
- 部屋の広さとワット数の相性を必ずチェックする。特に、暖房効率は部屋の断熱性や天井の高さにも影響されるため、公式の適応畳数だけでなく、自宅の環境を踏まえた判断が重要。広いLDKでは暖まりにくい場合があるため、複数台運用やサブ暖房との併用も視野に入れると失敗しにくい。
- すぐ暖まりたい人には不向き(つけっぱなし向け)。マルチダイナミックヒーターは本質的に“空気を乾燥させないかわりに即暖性が低い”ため、帰宅直後にすぐ暖かさが欲しい家庭は、タイマー予約やサブ暖房と組み合わせることで快適性が大きく向上する。
- 電気代は設定温度で大きく変わる。1℃下げるだけで体感も消費電力もかなり違い、特に22℃前後の設定が最も安定して省エネ効果が得やすい。上位モデルは細かい制御ができるため、低めの温度でも快適さが維持されやすく、結果的に長期的な節電につながる。
- 置き場所で暖まり方が変わる(できるだけ部屋の中心へ)。壁際に寄せすぎたり、カーテンや家具に遮られると熱が対流しにくくなり、暖房効率が落ちる。空気の循環を良くするために、家具の配置や空間の抜けを意識することで、同じ消費電力でもより効果的に部屋全体を暖められる。
- ランニングコスト込みで選ぶと後悔しない。初期費用だけでなく、冬の3か月・5か月単位で使ったときの電気代までシミュレーションすると、上位モデルのほうが総支出が抑えられるケースがある。特に共働き家庭や在宅時間の長い家庭は、長期的には省エネモデルのほうが経済的になる傾向が強い。
- 子どもの安全を考えるならコード位置にも注意。本体は安全設計でも、電源コードに足を引っかけて転倒するリスクがあるため、コードガイドを使ったり、壁沿いのルートに固定するのがおすすめ。また、余ったコードを丸めておくと過熱の原因になるため、コードの長さ管理も重要。
まとめ
🔥 電気代重視 → MDHU15 BK

💰 価格重視 → MDH15 BK

👶 子どもの安全
どちらも高レベルで安心。

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